拍手のこと
息子は一人遊びが上手になった。
両手に物を持って打ち付けるのが好きなようだ。
クッションにもなっている組み合わせ式のコルクマットを剥がして両手に持ち、仰ぐようにパンパン鳴らしていることもある。
時には空手で手を打ち鳴らすこともする。
最初はグーでやっていたのだが、カミさんがパーでやることを教えてくれた。
楽しいのだろう、ニコニコしながら、ぺちぺちと拍手している様子を見ると、切なくて涙が出てきそうになる。
夢野久作が「あやかしの鼓」で書き著したような、吉松隆のプレアデス舞曲のような、単純であるが故に、今にもはかなく消えてしまいそうな、”在る”ということの悲しさを思ってしまうのである。
最近はだいぶ慣れてきたが、こうして書いていると、やっぱり悲しくなってくる。
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